受動喫煙について・・・〔3〕


(4)受動喫煙による死者
 さて、ここまでは受動喫煙について簡単に書いてみましたが、実際には受動喫煙により、
どれくらい被害が出ているのかを見てみようと思います。
下の表は、10万人当たりの一生涯におけるタバコによるリスクを示したものです。

10万人あたりの生涯リスク(松崎、1998)

喫煙で早死にする            50,000人
喫煙による肺がんで死ぬ          20,000人
受動喫煙で早死にする            5,000人
受動喫煙による    
  心筋梗塞で死ぬ              3,000人
  低体重児                   2,000人
  気管支喘息                2,000人
  肺がんで死ぬ               1,000人
  乳児突然死                 100人
  交通事故死                  1,000人
アスベスト使用住宅に住み肺がん死      10人
環境汚染物質の許容基準            1人
胸部X線撮影(1回)で肺がんになる      0.5人
胸部X線撮影(1回)で白血病になる     0.05人
左の表を見れば、どれだけ受動喫煙の害が恐ろしいものか判ると思います。
ここには肺がんについての記載しかありませんが、肺がん以外にも、脳腫瘍・大腸がん・膵臓がん・白血病・悪性リンパ腫・子宮ガン・乳がんと受動喫煙の関係も指摘されています。また、喘息患者にとって、受動喫煙は発作の原因になります。それは、たとえ10mほど離れた場所であっても起こることがあるといいます。人によっては安心して外を歩くことさえできません。
これだけ受動喫煙により被害がでるとわかったら、人前でタバコを吸うなんてことできませんよね。

(5)まとめ
 ここまで読んで、受動喫煙がどれだけ大きな問題か理解していただけたでしょうか?
日本では受動喫煙対策があまり進んでいませんが、他の国では次々と受動喫煙対策が進められて
いて、カナダのバーは全て禁煙だったり、フィリピンでは飲食店、病院、駅がすべて禁煙となっています。
しかし日本はというと、飲食店はほとんど不完全分煙、居酒屋は吸い放題。路上喫煙禁止も地域によって
対策はまちまちで、未成年者の通う学校でもタバコが吸える。明らかに対策が遅れていますよね。
喫煙者・非喫煙者を問わず、多くの人がタバコ問題に対して関心を持ち、様々なタバコ規制に理解を持って
ほしいものです。

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